今どきのアイドルにとって解散・引退って大変だね

SMAPが今年いっぱいで解散するって話になってから、いろいろなファンの形があるって思った。私は一昨年の週刊文春のメリーさんの記事を読んだんだけど、そのときはなんか大変なトップがいるんだなって思っていたぐらいで、でもそれは後継者争いという話だったから、自分の娘を押すというのはそれはそれで仕方ないよねとは思った。まったくのできない人なら後継者は無理だろうとも思うけど、嵐で結果も出しているのだから、後は周りによいブレーンを集めればいいのだからと。

でも独立とか言う話になり、そして今年年始の謝罪会見があり、、、そして世界だけの1つの花の運動が始まった。。しかし8月には解散宣言。解散を撤回して欲しいという署名活動が加速化しているが、解散まで1カ月を切ってしまった。その間、SMAPからの声がないというけど、一人ひとり、解散への思いは違って、だからひと言でこれってという理由が言えないというかないのかなとも思ったりしている。離婚の時も決定的な理由って特にないのと同じで、各人の思いの積み重ねがあっての結果なのかなと。それに似ている気がしている。

日経BP社の日経エンタテイメント堂本光一さんが「エンタテイナーの条件」という連載を持っているが、その2017年1月号(12月4日発行)で「解散・引退」について語っている。KinKi Kidsファンの間ではいろんな思いが渦巻いた連載だが、この時期にこのテーマにしたのは、ベストタイミングだったと思う。こういった連載の場合、半年以上前からテーマを決めておくのが一般的だが(1年契約なら1年分)、タイムリーなネタがある場合は、都度相談すると思うので、今回のテーマは8月の発表を受けてから、編集部から急遽、打診したのではと思う。

SMAPファンの動きなどを見ていたら、編集者なら同じ事務所の直の後輩である光一さんにぜひ、この時期、このタイミングでこのテーマについて語って欲しいと思うのは至極当たり前のこと。解散・引退はネガティブなものと捉えられがちだけど、そうではない。だからそんな印象を払拭したい事務所もこのタイミングでこのネタにOK出したような気がする。

SMAPだけが解散の危機に陥ったのではなくて、いろんなグループもいつ解散してもおかしくない危機がある、特別なことじゃないんだってことを言うための記事だろうから。

おそらく、グループ(プロジェクト)の継続年数が長くなればなるほど、いずれのメンバーも「続けていくことがよいのか」「もう少し続けてみようか」という葛藤の中で活動してきたのではないかと思う。そのプロジェクトに未来が見えなくなってきたり、そもそもプロジェクトが活発に活動していなかったりしたら、よけいにそんな気持ちになるのではないか。

それはきっとメンバー間の不和という問題ではないのだと思う。KinKiの場合は、特に後者も大きく影響していると思う。光一さんは年の3分の1を舞台活動としているため、音楽に触れる場として新堂本兄弟は非常に重要だったと思う。近年はここにKinKi Kidsというプロジェクトでいる意味を見出していたのではとも思う。それが終わったことで、KinKi Kidsとしていることのしばりもなくなったし、メリットもなくなったような感じもあったのでは。ローカルのロケ番組は光一さんにとって、KinKi Kidsというプロジェクトにとって、それをやることで未来が拓ける物ではないという感じたのかもしれない、なんて思った。もちろん、辞めたいと思ったのはもっと前かもしれないし、もっと後のことかも知れないけど。

ジャニーさんに相談したことも、組織に所属しているのであれば、当たり前のことで、まずは上司にということだけだったような。まあ、直接、剛さんに言ってしまうと、その場で「じゃあ、解散しよ」となってしまうという怖さもあったのかもしれないけど。

もちろん、そういう雰囲気のあることは2人組なので剛さんも感じ取っていたのでは。そんなことに気付かないような人ではないように思うし、仕事の現場で会えば、まあなんとなく伝わるものだろうし。

SMAPが解散を決めたことは残念だけど、後輩にとって肩の荷が下りるような気持ちもあるのではとも思う。ある意味、本人たちも。解散しても一人ひとりが特別なオンリーワンとなって活躍していけば、やっぱりSMAPってすごいね、という評価になる。だれもSMAPだったことは忘れないし、忘れ去られてしまうものではないと思う。長年の活動実績はそうそう、記憶から消えないと思うから。これからも後輩たちのよいロールモデルとして、一人ひとりが活躍していかれることを期待している。もちろん、やっぱり解散を撤回しますといっても、「なんだよ、1年かけてのドッキリ?」ということで、2016年を締めくくるのもおつとは思うけど。