ENDRECHERIライブに参加・「ナイツ・テイルー騎士物語ー」を鑑賞した

東京Zepp DiveiCity、東京NHKホール、仙台サンプラザホールと3回もENDRECHERIライブに参加した。東京Zepp DiveiCityは自分のチケット、NHKと仙台はいずれも友達が当選したので入ることができた。

東京Zepp DiveiCityライブの当日はMy Birthday。人生でもすごく思い出深い誕生日を過ごすことができた。だが、一番、感動的な誕生日は2012年の金環日食朝日新聞のビルの屋上で篠原ともえさんと一緒に観測し、祝って頂いたこと。早朝に築地まで行くのは大変だったけど、生涯にわたる良い思い出となった。これには少し負けるかもしれないけど(?!)、とにかく自分の誕生日を応援している人のライブで締めることができるなんて、感動的だった。

Zepp DiveiCityはスタンディングが基本のライブハウスだ。そのつもりで楽しみにしていた。しかし私のチケットはなんと2階指定席。楽だったけど、ちょっとスタンディングスペースとの差があり、盛り上がりに欠けたような気がする。ライブが始まりしばらく空席だった場所があり気になっていたら、20~30分遅れぐらいで小喜利のキャップにマスク姿の男性が座った。どうやら天竺鼠の川原さんだったみたい。で、セッションの途中で席を立ったらしい(楽屋をたずねるためかな?)。

近くにGakushiさんが大好きなファンがいたらしく、「Gakushi~!」とソロの場面があるたびに、大きな声をかけていた。そこから私もGakushiさんに注目。いやあ、素晴らしかったなあ~。 ステキな人がまた仲間になって、ますますこれからが楽しみになると思った。

年始以来の剛さんの生歌唱を前にしたわけだが、ヘッドフォンを付けていること、BlueBerryをリアレンジしたことぐらいしか、耳の不調を感じることはなかった。でもこの後、NHK、仙台と参加するわけだが、お台場よりNHKNHKより仙台と、どんどん歌唱を含めたパフォーマンスがより良い方向に進化していったように感じられ、嬉しかった。

仙台はとにかく楽しかった。思い切って、グッズのレジ袋タンクトップに着替えて参加。剛さんもレジ袋タンクトップを着ていたので、ちょっと「やったー!?」って思った(笑)。しかもレジ袋タンクトップを着ている人がわりと少なかったし(笑)。ライブ時間が長くなったのは、剛さんのMCが長くなってしまったため。実は仙台は、お台場で楽した変わりなのか、立ち見。でも1列目だったので、柵がありもたれられることができたので4時間弱の公演でも最後まで楽しく過ごすことができた。体重を支えるモノが足以外にあるというのは素晴らしい。そしてどこでも楽しいとはいえ、1階はやっぱり楽しい。NHKホールは3階だったので、飛ぶこともできないし、距離を感じる。鑑賞するという感じ。でも1階だと地面がついているので、飛ぶこともできる(笑)。テレ東音楽祭の前、喉を痛めて声が出にくいという話があったが、仙台ではまったくそんな感じもなく、MCも絶好調。剛さん、甘党のGakushiさんのおかげもあり、仙台で甘い物をたくさん食べることができ(若干、食べ過ぎ)、ご機嫌だったのもあるのかもしれないが、本当にすべてが楽しくて、大満足でENDRECHERIライブを締めくくることができた。セッションで鈴木渉さんのソロがなかったのは気になったが、神奈川でちゃんと回収できたらしくよかったと思う。

立ち見席にもかなり年配の方がいらっしゃって、近くに居た年配の方は途中で床に座られていたのだけど、気付いたらパイプイスに座られていた。そういう個々使いもいいなと感じた。でもそんな思いをしても会いに来たいと思わせるなんて、剛さん、改めてすごいなと思った。そうそう、NHKホールでは白い杖を持った目の不自由な方もいらっしゃっていた。3階席だったので、誘導が大変そうだった。車椅子の人はそういう人向けの席が用意されるけど、他はどの席が当たるかはわからないので、、いろいろ難しいよね。

次、剛さんの現場はサマーソニック。どんなパフォーマンスを体験できるのか、今からワクワクはつきない。

話は変わって光一さん初の本格的ミュージカル「ナイツ・テイル」。最も仲の良い友達は光一さんのお茶の間ファン。東宝ナビザーブでチケットが当たったので、彼女とナイツ・テイルを観に行った。事前に帝劇は冷房が効いているという噂があったので、羽織り物を持って行ったけど、無用だった。最後の方は少し暑かったぐらい。外気温が高かったせいだと思われる。劇場を出たのは21時過ぎだったけど、地面温度は下がっておらず、足下からむっとした熱気が感じられた。

ナイツ・テイルはあまり事前情報を仕入れずに鑑賞した。光一さんと井上さんのインタビューは読んだが、話の内容は翻訳「二人の貴公子」をWikipediaと翻訳本の感想を書かれている方のブログを調べたぐらい。全体的に物語の大きな盛り上がりがある訳ではなく、ちょこちょこと大澄賢也さんが笑わせるようとするネタ的なセリフを挟みながら、ちょっとお馬鹿で友情に熱い男たちとそんな男たちを深い愛で包む女性たちの物語。光一さん、井上さんの相性の良さもあり、双方のファンは存分に楽しめる作品になっていると思う。あと音月桂さん、岸祐二さんのファンも。井上さんは歌は絶品。相手役となる牢番の娘の上白石萌音さんのお芝居に今一つ、魅力を見いだせなかった。上白石さんは歌もダンスもそつないかもしれないが、魅せる要素に欠けるというか、、なんだろう引き込まれることが少なかったように思う。一緒に行った友達は彼女の歌のターンで気持ちよくなってしまい、眠気に誘われたという。

アーサイトの相手役となるエミーリア役を演じた音月桂さんは圧倒的な存在感で素晴らしかった。華があるというか。とにかくダンスも歌も上手いし、お芝居にも引き込まれた。セリフのトーンは元男役だからか、ちょっとドスが効いているのだけど、それがまた小気味よい。基本的に男は愚直でバカ(シーシアス、アーサイト、パラモン)、女性の方が賢く描かれていたので、音月さんはその女性のシンボルとして、存在感を放っていたと思う。エミーリア視点の物語を観てみたいと思ったぐらいに。

光一さんは、頑張っていたという表現は失礼にあたると思うが、あえてすごく頑張っていたという表現を使いたい。特に歌の場面で。声量は劣るので、井上さんの声にかき消される場面も多々あったが、光一さんかなり低音、井上さん中から高音のハーモニーは見せ場だったと思う。2幕の終わりの方で、光一さんのソロ歌唱部分では中~高音域の曲調だったからか、いつもの可愛い感じの声も聞かれたが、「光一さん、これもらしくていいね」とほっこり思ったり。第一声の歌とセリフでは、声がかすれて出ていなくて、ちょっと心配したけど、盛り返したと思う。

ちょっと残念に思ったのは、意外にもダンス。この作品、ダンスは光一さんの見せ場ではないと思った。というのも一番、踊りのうまいものに冠を授けるというシーンは、おそらくアーサイトの見せ場なんだろうけど、アンサンブルの皆さんの身体能力が高すぎて、アーサイトの踊りが、劣って見えてしまうからだ。特に男性バレリーナの動きである横にライダーキックするようなジャンプの跳躍力の違い、足の上がる角度など、アンサンブルの皆さんは半端ないので、エミーリアから冠を授けてもらいたいという迫力が今ひとつ伝わってこなかった。エミーリアと踊るシーンでも、身長差があまりなく、エミーリアの切れも良いので、見栄えがするかというとそうではないし、お姫様抱っこのシーンではちょっと危なっかしい感じも。身体能力以外の部分はきっとこれから良くなっていくと思われるが。

アーサイトの殺陣は良い感じだけど、今度はパラモンの動きが弱くて、どうひいき目にみても対等には見えない。よっぽどのアクシデントが無い限り、おそらくパラモンはアーサイトに一刀目で殺されてしまう感じだ。だからなのか、ちょっと迫力に欠ける。だが、こちらも回数を重ねるとよくなっていくと思われる。光一さん、顔形はステキだし、身体は小柄なんだけど、騎士の衣装を着るとがっしりと見えるので、体格的に見劣りすることはそうない。

セリフが難解と言うつぶやきも散見されたが、時代劇(日本のだけど)好きな私にとっては、特に違和感なかった。ただ、西洋と和の融合の舞台なので、騎士のチーム戦では全員が戦国武将のような旗指物をするのが、戦国武将好きの私としてはチープに映り残念だった。西洋の騎士は旗指物はせず、印となる布を撒いていたとのこと。百歩譲って旗指物はいいとして、このお芝居では相手を切って旗指物を取るということで勝利を示していたのが悲しい(観客にわかりやすいようにしていた?)。旗指物ごとうち捨てていくのが本来だからだ。そういえばパラモン、1本だけど、旗指物がなかなか取れなくて、とうとうそのままその人、旗指物をしたままはけていってた。だからなのか、それが殺し合いではなくお遊び(騎馬戦)に見えて、お互い殺し合いをしてまでもエミーリアを奪うんだという表現には感じられなかった。マイルドというか。それかあれは殺し合いのシーンではなかったのだろうか。よくわからない。この騎馬戦シーンはNHK大河で合戦シーンがスローモーションで流され、ナレーションで説明されあっという間に終わっていたような感じ。だから殺陣も光一さん的に見せ場ではなっていないようにも思う。でもこの辺りも回数を重ねると、迫力が増していきそうな気はするが。

でも人が表す鹿の優美な動きなどはすごくステキだったなあ~。

このお芝居、光一さんの見せ場ははっきりいって歌だと思う。もちろん、井上さんおよび周りの方たち対等に渡り合っているとは言いがたい。だけど私がレポを任されたらそう書く。決してダンスではない。なので、喉をケアしながら、千穐楽まではもちろん、その後も次なるミュージカル作品出演のために、さらに進化していって欲しい。

音月桂さんという方を知り、そのすばらしさを発見できた舞台でもあった。友達とも久しぶりにおしゃべりもできた。KinKi Kidsの異なる2つのソロ現場、本当に楽しかった。

 

追記:光一さんの歌唱が今回のお芝居にマッチしているのは、光一さんの音域に合っているからだと思う。日本初演で音楽も書き下ろし。おそらく台本は二人を当てて書いているのと同様、主役の音域に合わせた楽曲を制作したことは予想に難くない。光一さんソロ歌唱部分のある曲は比較的中音中心の音階で構成されており、盛り上がり部分はコーラスが採用されていた。最後まで光一さん一人で歌い上げる曲はなかったように思う。一方の井上さんの見せ場は、高音域まですべてを使って、盛り上がりまでを独唱で歌い上げて締めるソロ歌唱曲だったと思う。そう言う意味でも光一さん、井上さんの声の良さを最大限生かしたミュージカルだと思った。