「No.9-不滅の旋律-」を観劇してきた

昨日、仕事で知り合った友人に誘われて稲垣吾郎主演舞台「No.9-不滅の旋律-」を観た。その友人は長らくのSMAPファン。実は以前も香取慎吾さん主演舞台に誘われ、「オーシャンズ11」を観に行った。テレビの中で歌う姿は見るけど、それはSMAPの一員としてだけだったので、そのときも想像している以上に歌がうまく、お芝居も面白かったので、「また何かあれば誘ってください」と言っていたのだ。実は誘われたときはすごく忙しく、どんな舞台かも知らずに「行きます」と答えたのだ。そして昨日もまったくどんな舞台か知らずに現地に出かけた(おそらく誘われたときにベートーヴェンの話と聞いたかも知れないが)。

 

場所は赤坂ACTシアター。隣の赤坂BLITZでは己龍(ビジュアル系バンド)のライブがあるらしく、まったく客層の異なる人たち(いずれも女性)が赤坂ACTシアター周辺に大集合。赤坂ACTシアターに向かう人はBLITZの人たちよりもかなり年齢層は高い印象を受けた。まあ、私も人のことは言えないが。

 

赤坂ACTシアターに入って、初めてベートーヴェンの話で、稲垣さんがベートーヴェン役を演じることを知った。ヒロインは元AKBの大島優子さん。マイコさんや長谷川初範さん、高岡早紀さん、田山涼成さんなどが出ていることを知り、期待も高まった。マイコさんはガラスの仮面の舞台で観たことがある。そのときもマイコさんが演じる姫川亜弓役はすごく似合っていた記憶がある。別に私自身、舞台好きというわけではないが、これは姪に誘われて行ったのである。だいたい誘われないと、舞台は自分から行くタイプではない。

 

本題の「No.9-不滅の旋律-」だが、本当にすごく良かった。実はA席で観たのだが、お値段以上のある舞台。演じる姿だけではなく、生ピアノの音も堪能できる。最後の第九「歓喜の歌」での締めくくりも、舞台上だけではなく観客席も一緒に盛り上がれるので、すごくよい終わり方だと思った。

 

稲垣さんもテレビでは「声が高い」印象があったが、舞台での声は「こんな低い声も出るんだ」と、びっくり。悩んだり苦悩する姿、狂気とも言える姿も、繊細そうな稲垣さんにぴったりな気がした。そうそう、演者全員、声のいい人が多かった。マイコさんもそうだけど、大島優子さんも声が意外にいいんだなと。あとヨゼフィーネ役の高岡早紀さんは想像通りの役で、醸し出す雰囲気が非常に色っぽくて(表情などは双眼鏡を使わなかったので、よくわからないけど)、ベートーヴェンがはまってしまうのも仕方ないかなと。その対比なのか、マイコさんも大島優子さんも男性っぽいキャラ。二人とも声も低めなので、ベートーヴェンの同士という雰囲気が良く出ていた。

 

第九「歓喜の歌」は高校時代、選択科目の音楽で習った曲。毎年開催される音楽会(音楽選択の学生が登場する)でも披露した。約半年かけて練習した曲なので、いまだにドイツ語でちゃんと歌える。昨日も最後、稲垣さんが客席の方に向かって指揮をする場面では、一緒に口ずさむことができた。それもあってすごく楽しかった。

 

で最後に記念に、グッズのTシャツまで購入♪ 本当にいい時間を過ごせた。誘ってくれた友達に感謝。

 

剛と愉快な仲間たちのTU~苦笑に参加して

10月15日、4月に発売された堂本剛さんのアルバム「TU」のリリースキャンペーン「剛と愉快な仲間たちのTU~苦笑」が開催された。場所はお台場のZeppTokyo。キャパは1000人ぐらい。申し込んだときから「それなりの会場だから当たるかな」と思っていたものの、本当に当たったときはやっぱり嬉しかった。3枚もアルバムを買ったのだから。もちろん、アルバムはそれぞれ内容が異なるので、おそらくキャンペーンがなくても買ったとは思う。でも申し込んだ限りは当たりたいと思うのが人情というモノ。ということで、その日中に書きたいと思っていた原稿はほぼ仕上げたということで出かけた。でもよくメールを読まない私は、18時50分に会場に着けば良いのかと思っていたが、そうではなくその時間は開場だった。よかった18時30分過ぎに東京都レポート駅に着く電車に乗れて。

 

ZeppTokyoまでは「この人も行くだろう」という人の流れがあったので、着いていくだけ。しかも途中「ZeppTokyoはこちら」という案内の方まで立っていたので、至れり尽くせりだ。

 

会場前に着くと、すでに番号順にみなさん並んでおり、若い番号の人はすでに入場していた。でも私の番号の並ぶ場所がない。。「若い番号の人たちが入場してから並ぶの?」と思っていたら、建物の脇に並んでいる人たちが、、、で係の人に、この番号ですが、と見せるとその並びのかなり後ろ側に行けという。800番台の列の一番後方に並べばいいのかと思ったら、番号順に並んでいるのだと言われ、途中途中で並んでいる人に「何番ですか?」と聞きながら、自分の番号の場所に並んだ。

 

私の4番前の人は男性。それもかなり太っちょの。よく剛さんライブだと剛的ファッションに身を包んだ男性をみかけるが、それとはかなり違う、どちらかというとアキバ的。でも「この人もアルバム3枚買った仲間なんだ」と思うと、なんだか嬉しくなった(意味不明だけど)。また私の一番後ろの女性も、それなりの年齢(40代?)で、すごくまじめそうな方。ライブの時、どんなノリをするんだろうと思いをはせながら、並んでいた。

TU~苦笑そのものは「無料で参加できてありがとう」というぐらいすごく楽しかった。席がかなり後ろで扉の横という、ちょっと悲しい席だったけど、でもこれはご招待。当たっただけで感謝しなくちゃと思い直し、楽しむことに。入場するとすでにステージでは佐々木潤さん(後の紹介で分かった)がターンテーブルでレコード(?)を回しており、気分は高揚。ワクワク感が募る。

 

2階席への入場が終わり、剛さんがサングラスをかけて登場。「いつはずすかわからない」といい、ファンが「えー」と言ったところで、すぐにはずして登壇するバンドメンバーを呼び込んだ(ダッチさん、竹内朋康さん、SWING-Oさん、十川知司さん、KENKENさん、佐々木潤さん。呼び込まれた順。座り位置も下手からこの並び)。

冒頭「今日はボスとリーダーの違いについて話します」と言い、「リーダー論でも始まるのかな(笑)」と思ったら、1ミリもそんな話はなく、なんやかんやでクリスタル講座が始まることに。で音が変わるかもということでクリスタルを試したら音がいいように変わったとか、クリスタルをかまさないほうがいい曲もあったとか。じゃあ、それがどれだけ変わるのか人間の耳だけではなくビジュアライズしようということで、実際に波形にしてみることに。そこでクリスタルを電気の溜まりやすい部分に置くバージョンと置かないバージョンで実際の波形を比べてみることに。波形にしても違いは微々たるものだったが、どういう精度が求められるかわからないので、きっとその微々たる違いが重要なんだと思った。竹内君は「波形を見てもわからない」と言うのもわかる。大きく違うわけじゃないけど、そんな小さな違いでも「こちらの方が音が良い」というところにこだわるところが、なんだか日本のモノづくりらしく非常に興味深かった。

 

またKenKenの「友達の家に行くとよく家電が壊れる」という話をうけて、「きっと人より電気を出しているってことだよね」(剛)という一連のやり取りの中で、SWING-Oさんが「そういえば自動ドアが開かない人とかもたまにいるよね」と。すると「うちの相方がそう。見えてないんじゃないかな」(剛)。こういうやり取りを聞いていると、剛さんにとっての相方は堂本光一さんで、TU仲間とは違う関係性にあるんだなと感じ取れた。

 

ほかにもいろいろ面白い話はあったが、中でも和風ファンクで海外に打って出るという話には非常に興味をひかれた。KenKenがTUバンドではまったく違うキャラクターにしようかなと言う話から、十川さんは源氏物語(次元→源氏→源氏物語)というキャラに。登場と退場のときに、着物でととと・・・と、足袋先で小走りするような感じにすればいいらしい。

もう一つはトレーディングカードの話。バンドメンバーも含めてのトレーディングカードをつくれば面白いのではという話から、でもやはりいろいろ難しいらしい。「なんであなたじゃなくて、バンドメンバーなの」と言われると例の女性(ビョークになりなさいのときと同様)の声真似でそう語る。ダッチさんとかも「そりゃそうやろ、普通」と。みんなノリノリの中、竹内君は弱気な発言も。「売れ残りそう。そうなったら嫌だから・・」と。ダッチさんも「またダッチかとか言って捨てられてたら、僕拾うわ」と。でも、きっと売れ残らないと思う。全部集めたら剛さん作の曼荼羅が登場するらしいし、曼荼羅がなくてもきっとみんな欲しいと思う。たとえ「サスケ12枚あります」(剛さん)ということになっても、きっとサスケさんが出ない人もいると思うので、ちゃんと交換できると思う(笑)。なぜか小澤さんがレアキャラ扱いになってた。河嶋さんは動物図鑑のホッキョクグマでいいのではという話にもなってた。KenKenも「ちょっと下のところが汚れているやつでしょ(笑)」って。それだけで私の頭の中にはシロクマの図柄のカードが思い浮かんだ。ルイスさんもトランペットを吹いているタイプと吹いていないタイプが必要になるらしい。吹いていないタイプは「ただのキューバ人やん」と剛さん。なぜ両バージョン必要なのかは不明だったが。

 

ジャニーズに入った当初はこんな未来が待っているとは思わなかったという話から、もう36歳というと中年だよね、という話に。それが展開して「Chu、Chu」という「中年ファンク」が。「『宇宙』の『宙』でもあるし、宙ファンクつくろうか」と剛さん。2月のライブで初披露があるとかないとか。

 

1部は写真がTU TUORのオフショットがいろいろ紹介されたらしいけど、2部は2枚。1枚はルイスさんと川島さんのツーショット。KENKENに振られて、その写真に当てレコしたが忘れてしまったのが、残念だが、小喜利をかいま見た機になった。今回、小喜利は行けないので、TU~苦笑でそれを感じられて十分、満足した。

もう1枚は最後、全員で「ありがTU~」と参照ではなく唱和する前に見せられた佐野聡さんの頭がばっちり写った写真。「これを見ていろんな欲や煩悩を浄化する」して、唱和しようということに。

その前に、今回の登壇者からの挨拶があった。印象に残ったのは、まずダッチさん。とにかく子どもが単純に楽しいと思うのと同じようにこの現場は楽しめると。SWING-Oさんも、いろいろ試せるのが楽しいと。KENKENは「こんなビッグバンド、しかも一人で5人分ぐらいのエネルギーのある人が集まっているのに、ちゃんとまとまりのある音になるのはみんなが優しさがあり、お互いがお互いをリスペクトしているから。メンバーがメンバーを呼ぶことでつながり、ふるいにかけられ残っているのが今のメンバー」と。ただ仲良しだからではないというつながりが見えた。剛さんも「みんなそれぞれ別の現場があるので、みなさん、観に行ってくださいね」と。国際フォーラムのオーラスでは、KENKENが同じことを言っていて、バンドメンバーがこういうことが言えるのってすごく素敵な関係だなと思ったけど、今回もまたそう思った。

 

そして別の現場があるということの大事さをきっと剛さんも、改めて実感しているんだろうなということが感じられた。ジャニーズという、世間からはややもすると「所詮ジャニーズ」と言われる分野の現場。でもその独特さはバンドメンバーはもちろん、目指したとしてもなかなか経験できない現場なので、すごく貴重なこと。だからこそ、KinKi Kidsという現場は剛さんにとっても大切なんだろうなということが感じられた。

 

ここに書かれているコメントはいずれも本人が話した言葉そのままではない。あくまでもそう私が受け取り、そう言いたかったことなのではということ。本当に楽しい時間だった。