コロナ禍で楽しんだエンタメ その1

昨年1年、いろいろエンタテイメントを楽しんだにもかかわらず、ブログを書くことができなかった。仕事で原稿を書くので、改めてプライベートで記事を書くことができなかったこともある。いろいろ書きたいことはあったが、、、昨年はスポーツも楽しんだ1年だった。ラグビーワールドカップは大いに楽しんだ。にわかというわけではなく、ワールドカップの1年以上前から、日本代表やサンウルブズの試合を観に行って、本番に備えた。とにかく昨年はラグビーを楽しんだ1年だったと思う。

今年に入り、2月頃から新型コロナウイルスの影響が濃くなり、3月以降はエンターテインメントがほぼ、動かなくなった。

緊急事態宣言が開けてすぐ、某大手芸能プロダクション社長に取材をする機会があった。そのときの話の通り、徐々にエンターテインメントの動きが戻ってきたように思う。

Johnny's World Happy LIVE with YOU

以降、会場に足を運ぶより、家に居ながらにしてライブを楽しむことが増えた。最初に楽しんだのは、6月15日から21日の日程で開催された「Johnny's World Happy LIVE with YOU」。Kinki Kidsが登場する最終日のライブを楽しんだ。1週間のアーカイブ視聴があるのもうれしかった。当日は音が割れて、かなりつらかったのを覚えている。だが、ちょうどテレビを買い換えたこともあり、大画面で観られたのもよかった。同日に登場したSixTONESSnow Manも、こういう機会でなければ観なかったと思う。

プレイタイム

そして次に楽しんだのが、シアターコクーンが4カ月の休館から再始動のために用意された演目「プレイタイム」。7月12日19時半に配信。これは岸田國士の「恋愛恐怖症」を軸にした会話劇。出演者である森山未來さんと黒木華さんに惹かれたこと、またシアターコクーンの舞台を見たことがなかったこと、こちらもアーカイブが付いていたことから購入した。この舞台、眠っていた劇場が動き出すというコンセプトもあり、舞台裏の描写から始まり、最後は撤収の様子まで映し出される。それも含めて1時間強。なんとも挑戦的なコンテンツだった。この後、実はBunkamuraの社長に取材する機会があり、「観ておいて本当に良かった」と思った。こんな巡り合わせもあるのだなと。この配信ライブ、舞台裏から始まり、舞台が作られていったり、出演者のリハの様子など(こちらは収録)は、映像にわざとざらつきを持たせるなど、いろいろな工夫があったように思う。劇を中継しているときのクリアさと変わるというか。実はこの舞台、テレビにつなぐことなく、23インチのPC画面で楽しんだ。このときのPCの性能が今ひとつだったので、もしかしたらHappy LIVEと同様、Surfaceをテレビにつないで再生するともう少し、楽しめたのかもしれないと少し後悔している。

『ナイツ・テイル』inシンフォニックコンサート!

8月は東京オペラシティコンサートホールで上演された「『ナイツ・テイル』inシンフォニックコンサート!」に足を運んだ。私が訪れたのは19日。東宝ナビザーブで申し込んだところ、当選したのだ。一昨年、「ナイツ・テイル─騎士物語─」を観に行った。話はあまり好みではなかったのだが、コンサート、しかもオペラシティということで申し込んだ。オペラシティコンサートホールは一度、クラシックコンサートの鑑賞で訪れたことがある。それ以来の訪問。上演時間は約2時間10分。途中のMC的なものが冗長で、多少、退屈に感じた。ファンサービスということもあるが、東京フィルハーモニー交響楽団のみなさんの休憩時間になっていたようなので、仕方ないのかもしれないが、その部分がなければもっとしまったものになったのではと思われる。

あとコンサートと言っても、メインキャストの自己紹介とストーリーの説明の部分も多く、来年、本編をやると言うことなので、その前振りとしての位置づけの舞台なのだと思った。私の座席はA席だったので、オーケストラが大きくなると、歌唱が聞こえにくいところが多々あった(全員で歌うと聞こえるが)。あと、堂本光一さんの新曲は急にSHOCKが始まったのかと思うぐらいにびっくりした。おそらく本人の声の特性にマッチすることを考えると、すごくよい選択だと思うが、曲調がそれまでの流れからすると意外すぎて思わず「えっ」と声が漏れそうになった。

ナイツテイル本編は1回しか観ていない。そのときは音月桂さんに惹かれたのだが、今回歌唱だけをフォーカスした場では、島田歌穂さんのすごさを実感した。歌唱が圧倒的だったからだ。あと井上芳雄さん。井上さんは新曲の「悔やむ男」は絶品だった。

少し残念に思ったのは、大澄賢也さんによる「この物語は環境(自然)を大事にするという示唆もあるのかもしれません(ニュアンス)」という口上。騎士物語は決して環境や自然に対してクエスチョンを投げかける物語ではなかったような。ジョン・ケアード氏の言葉とのことだが、少し興ざめした。結末をハッピーエンドに変えたのは、バカバカしい男の性を楽しむ喜劇としたかったのではなかったのか。なんかすごく時代に迎合というか、欲張ってる感じがしたのだ。あと、ヒポリタの強さはアマゾネス(女性集団王国)の女王だからこそでそこは良いのだが、エミーリアは原作ではヒポリタの妹であり、だからこそ、シーシアスに提案を言える立場となっている。だがケアード氏のナイツテイルでは、牢番の娘と幼なじみ設定のためシーシアスの妹にしている?ように取れるので、なぜ、あそこまで強く出られるのか、現代的な女性として描いたのかはやっぱり疑問が残った。来年はまた本編をやるらしいので、自然を大事にする気づきを与えるような仕掛けを入れてくるのか、それも注目したい。でもこの演目、やっぱりもっと若い子たちが主役の方が映える気がする(上白石萌音さんと同世代ぐらいで)。宝塚の新人公演のように、若手による公演も観てみたいと思った。