劇団☆新幹線『修羅天魔から髑髏城の七人 Season極』を鑑賞した

4月12日、客席が360度回転する円形エンターテインメント施設「IHI STAGE AROUND TOKYO」で開催されている劇団☆新幹線の『修羅天魔~髑髏城の七人 Season極』を観に行った。同劇場で開催される髑髏城の七人の鑑賞は、Season鳥に続いて2回目。

 

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 過去記事にも書いたとおり、前回は森山未來さん目当てでの参加だった。そう言う意味では今回、「この人のお芝居が観たい」というのではなく、極のストーリーを味わいたくて観に行くことを決めた。というのも、今回はこれまでの主人公である捨之介は出てこない。天海祐希さん演ずる極楽太夫が主人公である。極楽太夫はかつて信長に愛された雑賀衆の狙撃手だったが、今は渡り遊女となり、天魔王を探して諸国を巡っているという。これまで髑髏城の舞台では織田信長は出てこないが、今回、初めて出てくるとあっては、信長好きとしてはどうしても観に行きたくなったのだ。

チケットを購入しようと思いながら、先行も一般販売も逃し、諦めていたところ、ライブビューイングがあるというニュースを聞き、それを申し込もうと思い、公式からイープラスに行ったら、なんとライブビューイング当日のS席に△マークが付いていたのである。どうせなら、生で観たいと思い、申し込んだら、なんとセンターから少し上手側ではあるものの、3列目。実際に劇場には行ってみると、実質2列目だったのだ。とにかく演者が近い。でも近すぎて、全体が見えにくいという贅沢な悩みはあったが…。

とにかく演者みなさん、お芝居がうまい。天海祐希さんは、きれいで可愛くて、格好良くて、、、いやあ、舞台映えする。すごみのある声も出せるし、カワイイ仕草もできる。そして最後の挨拶での所作も美しい。顔だけじゃなくてすべてが美しかった。

そして古田新太さん。本当にすごいね。織田信長と天魔王の2役を演じているんだけど、とにかくカッコイイ。全然、私の理想とする織田信長像とはほど遠い体型だったりするんだけど(すみません)、そんなことを頭に描く間も与えないほどのお芝居だった。とにかく魅力的だった。。

福士誠治さんもすごくよかったが、とにかく目を引いたのは、若衆太夫、夢三郎を演じた竜星涼さん。夢三郎は仮の姿で、本当は天魔王の嫡男の夢虎。1幕の妖艶なたたずまいから、2幕では天魔王の傀儡として鎧を着けて酷薄な男に。その鎧姿がとにかく圧巻。スタイルが抜群に格好良かった。

カンテツを演じた三宅弘城さん、ぜん三を演じた梶原善さん、清十郎を演じた川原正嗣さんなど芸達者な演者たちで構成されているので、見応えもある。

熊木衆の生き残り、早霧役の清水くるみさんもよかった。身体は小さいけど、パワフル。滑舌もよかった。

そしてなぜか髑髏党は歌好き設定となっており、途中でミュージカル調に。原慎一郎さんの歌声は素晴らしかった。

カマ戦法による戦い場面では、黒衣の人たちが前方に突き出してカマを回すので、前方席の私は目の前でくるくるカマを回されるので、かなりシュールで笑えてしかたなかった。

1万3000円。お値段以上に楽しいお芝居だった。天海さん、50歳。私も天海さんのように美しく年を取っていきたい。本当にお肌もきれいで美しかったな~。